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『音程』その1

『音程』その1

今回から『音程(ピッチ)』について書きます。

言うまでもなく歌にとって、
この音程は大事です。

以前書きましたが、
いくら脱力して、
腹式呼吸が出来ても、
音程が悪ければ、
歌は「下手」の烙印が押されます。

しかし、逆説ではありますが、
他の脱力、腹式呼吸、共鳴、リズムが
きちんとしていると、
音程はより安定するのも事実です。

例えば高い音を出すときには、
特に脱力が効果を発揮します。

共鳴即ち歌の響きがいいと、
ピッチは安定して聴こえます。

複式呼吸がしっかりしていれば、
ロングトーンなどでも、
音程がキープできます。

では音程の良し悪しは
何で決まるのでしょうか?

その2つの要因があります。

1, 耳の良し悪し
2, 声帯のコントロールの良し悪し

音程が悪い人はこのどちらか
もしくは両方に問題があります。

例えば極端な話ですが、
ピアノがバリバリ弾け、
聴音も完璧でも、
歌はいまいちな方もいますが、
これは後者の「声帯のコントロール」
がうまく出来ない人と考えられます。

それでは、音程をうまくコントロールする
練習法はといえば、
まずは「発声練習」があります。

この発声練習ですが、
音程間隔の違う3種類を
満遍なくできるように
するといいです。

その3種類とは
1、 2度音程中心
2、 和声の構成音の3度中心
3、 オクターブや5度中心

を適度に盛り込むとよいでしょう。

具体例としては
(テキストだと伝わりにくかもしれません)
1,(8分音符・aやo等の母音で)
 ドレミファソファミレ
 ドレミファソファミレドー
2,(8分音符・aやo等の母音で)
 ドミソミドミソミドー
3,(4分音符・haやho等で)
 ドード↑ドード↑ドーー
(※”↑”は便宜的に1オクターブ上の音)

のような発声練習をします。

他にも色々な発声練習がありますが、
歌いながらどういう音程を
練習しているかを意識し、
自分の得意不得意を
自己分析しながらやるといいでしょう。
(例えば、狭い音程は大丈夫だが
 オクターブでは上の音が少し下がるとか)

わからない時は先生や仲間に聴いてもらい
意見を求めたり、
あるいは実際に録音して
自分の声を客観的に聴くといいでしょう。

ここまではまず基本的な練習法になります。

長くなりましたので、
次回は高い音やロングトーンなどで
どう音程を良くするかについて
いわば音程の応用編をお送りします。

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