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『共鳴』その2

ボイトレ5つの要素
『共鳴』その2

前回からの『共鳴』の続きです。

さて、いい声にするための
いい響きを得るための
実際のトレーニング方法を
いくつか挙げたいと思います
(テキストでは伝わりきれないですが、
 できるだけ分かりやすく書きます)

1, カラス
・カラスが鳴くようなイメージで
 高い声からグリスダウンしながら
 「Ha↓」 と何回か発声する
 (音程はつけなくてよい)
まっすぐ立ったままでもよいが、
上体と首をくの字に曲げて行うこともある

※ ここでグリスダウンとは、
高い音から低い音に向かって
音を下げることを言う
「↓」は便宜的にグリスダウンを示す

2, ハミング(m)から母音へ
・口を閉じ「m」を長め(2拍位)に発音し、
 口をぱっと開けながら母音を発音
 m~mi↓(ン~ミィ↓という感じ)
 m~ma↓(ン~マァ↓という感じ)

3, オクターブ法
・発声練習や、楽曲のフレーズの一部を使い、
 1オクターブ上で歌う。
 この時あまり大きく歌う必要はなく、
 軽く発声する感じでよい。

→この練習により倍音が多くなり、
 響きが良くなるだけでなく、
 声帯のコントロールがしやすくなり、
 人によっては劇的に改善する場合もある

他にもありますが、
上記のトレーニングだけでも
かなり良くなると思います。

○ 共鳴に関する余談:フルートでの経験

高校の頃なにか楽器をやりたいと思い、
選んだ楽器が「フルート」。
しかし受験などであまり練習できなくなり、
ブラスバンドでサックスをやってた弟に
しばらく貸した所、戻ってきた時に、
ものすごく響きが悪くなってました。

この経験から響きというものは
「響き癖」みたいなものがあり、
良い響きで鳴らした楽器は
良い響きになるのではないかとの
仮説が考えられます。
(実際同じような記事を見ました)

歌でも同じで、良い響き(共鳴)を
心がけることにより、
いい声になります。

また、声楽家の方に聞いたのですが、
合唱団なんかではお互いの声が
共鳴しあうとのこと。

なので、合唱をやってる方は、
できるだけ上手い人の近くで歌うと
そのよい声の「響き癖」が、
移って来るのではないかと思います。

バイオリンなんかでは、
ストラディバリウス等の古いバイオリンが高値で取引されますが、
これも、そのバイオリン自身の作りの良さ
もありますが、
高いバイオリンは名手が演奏するので、
響きが良くなっている
との仮説もなりたちます。

このように共鳴は奥が深い・・・。

やはりいい声の方は多くの人に支持され、
感動を生む歌が歌えるので、
ボーカルをやる方はこの共鳴に
意識を向けて練習するといいでしょう。

ということで、余談が長くなりましたが、
次回からは「音程(ピッチ)」について
書きたいと思います。

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