ボイトレ5つの要素
『リズム(グルーブ)』その1
今回からの『リズム(グルーブ)』
について書きたいと思います。
「リズム(グルーブ)」ですが、
思った以上に大事です。
ボイトレの先生でも、
クラシック系、ポップス系、ロック系、
色々な方がいらっしゃいますが、
クラシック系の方はやはり
このポップスやロック系のリズムが
少しとりにくい方が多いようです。
これは決して本人の能力ではなく、
受けてきトレーニングの違いによるもので
ある程度仕方がないと思います。
実際、クラシック系の方は、
独学や実際に習ったりして、
このリズムを強化されている方もいます。
感じるのは、
8ビートや16ビートの曲において、
リズムをしっかり訓練しないと、
例えばシンコペーションが
甘くなりがちになります。
これは例えば4/4の曲の場合、
四分音符でリズムを取ると、
その間の8分音付や16分音符が
甘くなるのです。
それを解消する簡単な方法があります。
それは「ツクツク法」です。
今回はその「ツクツク法」について
ご紹介させて頂きます。
○ 「ツクツク法」
1、リズムの判断
(便宜上今回は4/4拍子
跳ねないストレートリズム
を前提にします)
まず歌いたい曲が、
「8ビート」か「16ビート」かを
判断します。
※ここで注意したいのは、
同じ曲の中でも、
リズムが変わることもあるので、
わからない場合は両方試すことも
必要になります。
2、リズムを刻む
次に4拍子を
「8ビート」場合は
「ツツ/ツツ/ツツ/ツツ」
「16ビート」場合は
「ツクツク/ツクツク/ツクツク/ツクツク」
と曲に合わせ軽く発声します。
(”t”の子音を強く言うとよい)
この時歌がある部分は頭の中で歌いながら
やるとよりいいです。
3、実際に歌う
上記までを何回かやった後、
実際に歌ってみます。
そうするとあら不思議、
リズムが驚くほど改善され、
ノリのいい歌に変わっているはずです。
また、人によっては音程も良くなります。
この方法を使うと、
リズムの取れない年配者の方でも、
速攻で歌全体が良くなります。
ただし、気をつけたいのは、
しばらくやらないと元にもどるので、
時々この練習をやって、
リズムをタイトに取れるように
習慣付けることをおすすめします。
次回は今回の続き
「リズム(グルーブ)」その2
「回転法」
について書きたいと思います。